エッジAIの活用に新たなご提案!! エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS™(アイトリオス)」のご紹介

イメージセンサーとは

前回までの記事では、エッジAIの概要やエッジAIのできることについてご紹介しました。
みなさまは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が提供している「AITRIOS」をご存じでしょうか。今回は、AITRIOSの製品・サービス、特徴についてご紹介いたします。

目次

  1. AITRIOSとは?
  2. AITRIOSのハードウェアエコシステム&エッジAI プラットフォーム
    1. ハードウェアエコシステム(エッジAIデバイス)
    2. エッジAIプラットフォーム(SWサービス群)
  3. AITRIOSのオフラインサービス&オンラインサービス
    1. オフラインサービス「Local Edition」
    2. オンラインサービス
  4. 最後に

1. AITRIOSとは?

AITRIOSは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が提供する、エッジデバイスを活用したセンシングソリューションの効率的な開発と導入を実現するエッジAIセンシングプラットフォームです。 このプラットフォームは、エッジデバイス(AIカメラ)を含むハードウェアエコシステムと、開発に必要なソフトウェアサービス群をワンストップで提供します。これにより、エッジビジョンAIソリューションの簡単な開発と運用が可能になります。

2. AITRIOSのHWエコシステム&エッジAI センシングプラットフォーム

2.1. ハードウェアシステム(エッジデバイス)の特徴について

AITRIOS」の特徴の1つとして、AITRIOSに対応する専用のエッジデバイス(AIカメラ)があります。

このデバイスには、AI処理機能を搭載したイメージセンサーが搭載されています。他社エッジAIサービスでは必要なエッジコンピュータが不要なため、シンプルかつ低コストでエッジビジョンAIを導入できます。もう一つの特徴は、サイズが小型な点です。手のひらに収まるサイズのため、設置が用意でかつプライバシーに配慮したエッジAI処理を可能にしています。

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AITRIOS」で使用するエッジAIデバイスとして、有線(PoE対応)モデル、無線(WiFi対応)モデルの2種類を現在レスターオンラインストアで一般販売中です。

レスターオンラインストア

アマゾン

2.2. エッジAIセンシングプラットフォーム(ソフトウェアサービス群)

デバイスで得られたAI推論データを、シンプルに活用するために必要なソフトウェア群も提供しています。

AIモデルのデバイスへのデプロイ(配信)、AIモデルトレーニング、デバイス管理、開発サポートツールなどが、「AITRIOS」のプラットフォームに用意してあります。AIモデルを簡単に開発できる仕組みや、AIモデルの精度を設置場所に合わせて改善できる再学習サービスを使って、AIについて専門知識がない方でも、簡単にエッジビジョンAIを扱うことができます。

AITRIOS

3. 「AITRIOS」のオフラインサービス&オンラインサービス

デバイス(端末)の近くで、AI処理を行うエッジAIですが、AITRIOSのエコシステムでは「オフライン環境で完結するやり方」と「エッジ側で処理したデータをクラウドに送るやり方(オンライン)」の2種類を準備しています。まず気軽にPOC(実証実験)などで試したい場合はオフライン環境からスタートいただき、より大規模なソリューション開発をご希望の場合にはクラウドと組み合わせたオンライン環境でご活用いただくなど、お客様のニーズに合わせて、2種類のラインアップをご用意しています。

 Edition
ラインナップ

オフライン オンライン
Platform Service  aitrios_table_img01.png  aitrios_table_img02.png
プロジェクトのフェーズ  POC(実証実験)などの
ソリューション開発
 多店舗展開など
大規模なソリューション開発
 メリット  オフライン環境のみで
クイックに開発可能
 カメラの複数台制御が可能
 AI開発ツール  Local Studio  Studio*等
 サービス名称  Local Edition  Console Developer Edition
 購入先  レスターオンラインストア ソニーセミコンダクタソリューションズのAITRIOS Webサイト

3.1.AITRIOS」のオフラインサービス「Local Edition

AITRIOSはオフライン環境でエッジビジョンAIを実現できるサービス「Local Edition」を提供しています。一般的なPC Windows 10/11)とローカルネットワーク環境で利用可能で、専門的なAIやプログラミングの知識がなくても、簡単に使うことができるサービスです。

クラウドフリーでエッジAIを使うことができるため、低コストかつ少ないリードタイムでリアルタイムに利用することができます。また、ローカルネットワークですべての作業と処理が完結するため、エッジAIの強みである高速処理、コストカット、プライバシーの配慮を最大限に活用することができます。

そのため、中小規模のソリューション構築や実証実験への活用など、手軽にエッジビジョンAIを利用したい方には、こちらがおすすめです。 

3.2.AITRIOS」のオンラインサービス

AITRIOSのオンラインサービスでは、ソニーあるいは利用者のクラウドインフラ上で「AITRIOS」サービスを使うことができるサービスとなります。

エッジAI×クラウドを使うことにより、様々なビジネスに合わせたエッジビジョンAIのソリューションを大規模に展開することができます。エッジAI技術を使いながら、複雑な処理や大きなデータの処理が可能です。

4.最後に

いかがでしたでしょうか。
エッジAIセンシングプラットフォーム「AITROS」について今回ご紹介させていただきました。
エッジAIに興味はあるけど、何から始めればよいかわからない..!という場合に、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。


レスターオンラインストアについて:
レスターのオンラインストアでは、AITRIOSのオフライン版スターターキット「Local Edition」とAITRIOSの専用デバイスを取り扱っています。

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次回予告

次回は、AITRIOSのオフライン版開発ツール(Local Edition)を使ってみた様子をご紹介する予定です。
ぜひお楽しみにしてください。

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エッジAIを活用した、人数カウント/車番認識/棚の空き検出/ サイネージ視線検知など、様々なことが、通信量の削減やプライバシーに配慮しながら実現できます。 レスターでは、パートナー企業が連携することにより、お客様にとって最適なエッジAIカメラソリューションをご提案します。

AITRIOSの詳細はこちら(英文のみ):AITRIOS | Sony Semiconductor Solutions Group

※AITRIOS、およびそのロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。