静電容量検出にかかる特許取得技術の紹介

レスターでは、① 物理操作子の構造、静電検出アイデア ② エリア毎の静電増幅率/検出アルゴリズムに関しての特許を取得しております。これにより、静電容量式タッチパネル上にプラスチックやガラスなどの物理的なボタンやダイアルなどを設置できるようになります。

通常の静電容量式タッチパネルでは、指がパネル面に触れた際の静電容量の変化を利用しますが、弊社取扱いの静電容量式タッチICを搭載したタッチパネルでは、パネル面に直接手が触れなくても静電容量の変化を検出することが可能となります。また、タッチパネルと物理ボタンの間に空気の層があっても検出が可能なため、静電容量式タッチパネルとレスターが取得した特許技術を掛け合わせることで、物理ボタンによる”接触”と”押込み操作”を同時に実現することができます。

他にも、特許技術により、静電容量式タッチパネルのエリアごと毎に感度設定が可能なため、お客様のご要望に沿った開発・デザインを実現できます。

静電容量検出ボタン、ダイヤルの特徴

  • 非導電性の厚みのあるボタンやダイアルを通しても、静電容量の変化を検出可能
  • ボタンやダイヤルに金属などの導電体を付加する必要がなく、操作パーツは消毒・洗浄・交換することが容易
  • ボタンは非接触(近接検知)、触れる(選択)、押す(決定)、アナログ入力など、様々な入力検出が可能
  • 押しボタン以外にもダイヤル、スライダー、トグルスイッチなど、様々な操作パーツ活用により設計自由度が向上
  • ボタンやダイヤルに透明な素材を使い、画面に表示する*GUI のメニューアイコンを透過させることで、ユーザーエクスペ リエンスの向上が期待できる

*GUI(Graphical User Interface):画像や図形などのグラフィックを使用し、タッチパネルなどの入力装置でコンピュータを操作すること。主にパソ コンやスマートフォンなどのメニューアイコンは GUI が使われている

特許技術を応用したデモ機

静電容量検出技術の採用によるメリット

コスト削減

タッチ操作とスイッチ/ダイアルを
共存させることで、
部品点数の削減によるコストメリットを実現。

デザイン性の向上

操作パーツのカスタム自由度と、
グラフィカルなGUIとの組み合わせにより、
スマートなダッシュボードを構成可能。

先進的な操作性

指先の感触が得られることによる、
ユーザーフレンドリーな操作の実現。

IC販売から保守までトータルサポート

レスターでは、静電容量式のICや、LCD、CTP、筐体など製品単体での販売だけでなく、組み込みボードや、モジュールと組合わせたソリューションとしての販売も行っています。

また、多くのグループ会社やパートナー企業との協業により、ハードウェア・PoC開発、ソフトウェア開発も可能です。

その他にも、納入後の技術サポートはもちろん、レスターの強みでもある画像処理のサポートやソフトウェアサポートも行っており、ワンストップでお客様の課題を解決します。

静電容量式タッチパネル使用シーン事例

建機・工作機械

建機・工作機械

  • 作業用の軍手でも操作可能
  • 物理操作部の汚れが洗える
車載機器

車載機器

  • 物理操作部の触感により視線をそらさず操作可能
医療機器

医療機器

  • 医療手袋でも操作可能
  • 消毒・洗浄により衛星的
スマートホーム

スマートホーム

  • 防水性による使いやすさ
  • クイックな操作性