エッジAIで何ができる?ソニーセミコンダクタソリューションズが開発した「AITRIOS™」(アイトリオス)の活用事例 をご紹介!

前回の記事「エッジAIとは?クラウドAIとの違いをご紹介!」では、エッジAIの概要や特徴についてご紹介いたしました。今回は、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発したエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS™」の活用事例をご紹介いたします。
エッジAIで何ができる?
従来のネットワークカメラの場合、映像を記録したり、目視でリアルタイムに確認したりする使い方を想像されると思いますが、エッジAIを活用すると、カメラ映像を用いた解析・推論まで行なえ、効率的に欲しい情報を確認することができます。
エッジAIカメラは、人物や物体など様々な対象物に対しての活躍が期待されています。

人物検知

物体検知

顔認識

文字認識/
バーコード認識
「AITRIOS」の活用事例①
物流倉庫DX_バース車番検知ソリューション
2024年4月から政府主導でドライバーの時間外労働を管理するための規制、告示が適用され、ドライバーの労働時間を正確に把握することが、物流業界では急務となっています。
株式会社レスターでは、この社会問題に取り組むために、AITRIOSを活用し、トラックの入退場管理を自動化するエッジAIソリューションを提案し、既に大手物流業者様にも活用いただいています。
本ソリューションは、下記3つのテクノロジーで構成されています。
- ソニーのAITRIOS:AI機能を搭載したエッジデバイスを活用し、運送トラック車両のナンバープレートを検知/認識
- レスター開発アプリ:エッジデバイスからの検出データを元に照合判定を実施
- Hacobu様 Movo Berth:照合判定結果を元に、トラック荷卸しの作業開始~終了までの実績データを自動反映
このソリューションを導入することで、入退管理を自動化することができるため、従来のドライバーが手動で入退管理を行う際の手入力によるミスや記録の漏れ、さらにはドライバーの作業負担が軽減できます。
「AITRIOS」の活用事例②
会議室利用の効率化_人物検知ソリューション
株式会社レスターは、 会議室の有効利用を目的とした人物検知ソリューションを開発しました。
本ソリューションの大きな特徴は、プライバシー情報に配慮できる点です。その理由は、画像データとしてそのままクラウドもしくはPCに転送するのではなく、エッジデバイスであるカメラ側でデータ処理を行った上、プライバシー情報を含まずに「人数」データのみクラウドやPCに送信するからです。
本ソリューションは、会議室の利用状況を把握することが目的であるため、「人数」データを検知対象としていますが、年齢等の属性(※)に関わるデータを検知することも可能です。レスターでは、お客様のニーズ(混雑状況の把握、属性検知など)に合わせた提案や開発も行っています。
※株式会社レスター並びにソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は個人を年齢に関わらず尊重し、性別を二元論的に捉えるものではありません。
次回予告
「AITRIOS」はエッジビションAIソリューションを簡単に開発するためのツール群を提供しています。
次回は、「AITRIOS」の製品・サービスについてご紹介する予定です。ぜひお楽しみにしてください。

エッジAIカメラソリューション
エッジAIを活用した、人数カウント/車番認識/棚の空き検出/ サイネージ視線検知など、様々なことが、通信量の削減やプライバシーに配慮しながら実現できます。 レスターでは、パートナー企業が連携することにより、お客様にとって最適なエッジAIカメラソリューションをご提案します。
↓ご購入はこちらから↓
AITRIOSの詳細はこちら(英文のみ):AITRIOS | Sony Semiconductor Solutions Group
※AITRIOS、およびそのロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。